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2006年04月25日
私のレースに対する思い <p>
私がレースに関わるようになったのは
15年前のこと。
その時、カトちんはレースを始めてから
すでに8年が経過していた。
8年生と新入生
釣合いなんて取れませんでした。
身近にバイク存在もなかったのに
いきなり全日本選手権という厳しい世界に
入ってしまったわけです。
いきなり、みんなと同じ事はできないけど
放り込まれて、泳ぎ方も知らないのに
泳がなければいけない状況になってしまったワケです。
華やかに見える世界でしたが
中でしている事はとても地道で
ひとつひとつを大切に、早く、丁寧に確実に
終わらせないといけない世界。
命が掛かっているからです。
みんなは、笑う余裕も持っていたけど、私にはなかった。
当時「楽しい」と思えなかったこともよくありました。
でも、自分が何をするべきなのかを
トータルで見たとき初めて解ったような気がします。
人には器というものがあります。
それは決められた物ではなく、経験することや
体験した事、知りたいという気持ちで大きくなります。
知らないうちは、小さな器でも
器に入れるだけの知識を持っていないから
溢れる事はありません。
でも、自分がどんなポジションに居るのかが
解りはじめると小さな器では溢れ出します。
それは、違和感になったり
焦燥感になったり、嫌悪感になったり…
逃げ出したくなる事もよくありました。
そんな時いつも思ったのです。
ここに来たのは自分で選んだ事
どうしてここに居たいのか。
ここでみんなと同じように笑えるように
なるにはどうしたらいいのか…
結構、葛藤した思い出があります。
レースはひとりではできません。
必ず何らかの助けを受けているのです。
生きてく事と一緒で
おたがいさまだったりするのです。
カトちんを手伝う間、気の効かない事で
烈火のように怒られたりしたけど
それだけみんな真剣にやってるのです。
そして、一緒にレースをする
仲間がひとつになって同じ目標に向かって
自分のやるべき事を見つけたとき
自分の居場所がやっと解るのです。
そうしたら、やらないといけない事が
見えてくるし、人より先回りして終わらせておかないと
いけない事も見えてくるし、ちょっとした思いやりも
持てるのだと思います。
私は、バイクに乗る立場ではないのでいつも想像です。
ヘルメットのシールドが汚れていたら見えにくいだろうとか
ライダーが走行前に何を気にしてるのか
話している事を耳をダンボにしていれば
きっと、この工具が必要になるとか薄っすらでもわかりました。
それに、周りの人のやっていることを
見ていれば「あ、そうか」という勉強も出来ました。
解らなければ、何をすればいいかを聞いてみました。
そうしているうちに、ここに集まってくる人たちが
何を大切に考えているのかが見えてきたように思います。
それを感じられた時、行動で表せたとき
レースというひとつの流れの中の一部になれた
ような気がしました。
たくさんの人が同じ流れを作り出したとき
大きな力になります。
それが結果として出てきたときの
達成感とか満足感とか喜びは流れの
一部になれたからこそ感じられる物です。
それを、感じ取ってしまうと
これほど自分にとって意味のある事は
なかなか経験できないとすっかり
はまってしまったのだと思います。
今でも、その考えは変わりないかな…
今は、仕事や生活にそれを活かせるように
したいと思っています。
まだ、カトちんには怒られる事が多いけど
こりゃ、一生かかってする事かな…
投稿者 kato : 2006年04月25日 23:59