« Mini-Moto4時間耐久 その2 | メイン | Mini-Moto4時間耐久を終えて <p> »
2006年07月19日
Mini-Moto4時間耐久 その3
スタート3分前、ピットクルーはグリッドから退去。
ピットに戻って、スタートを見守る事に…。
とはいえ、私達のピットからじゃよく見えない。
とりあえず、全車が1コーナーを消えていって
サインボードを出しにプラットホームへ向かった。
サインボードを担当するのは、Kちゃんと私。
メインストレートまで帰ってくるのに時間かかるから
先頭車両をのんびりと見ていた。
そろそろ帰ってくる頃…
ボードを抱えて身を乗り出す。
小さいバイクだけど、元猿号はムームさんが
デザインしてくれたフロントマスクで遠くからでも認識しやすい。
私達は、最終コーナーから向かってくるMini-Moto達を
目を凝らして見た。
…いない…
Kちゃんも通過を確認できなかった。
なんか、あったな…。
という思いと、転んでいないか、怪我していないか
という思いでナムコタワーを見るけど白旗はでていない。
救急車は出てないのか…と思いながら
ピットに向かって帰ってきてない事を告げた。
ピットでは、すでにモニターに映し出された
転倒シーンを確認していた。
でも、帰ってくるかもしれない。
プラットホームからコースを走るマシン達と
ピットロードに帰ってくるマシンの両方をしばらく見ていた。
コースとピットロードを交互に見ていた時
足元の台が
ぐらっ…
ドンガラガッシャーン!!
と、プラットホームの両サイドの壁に
身体を打ちつけながら思いっきりコケてしまった。(恥)
また、伝説が増えてしまった。
Kちゃん、目が点…。
失礼しましたぁー!
と言うと、隣のボード出してたお兄ちゃんが
ニコッ
恥ずかしいけど、それより帰ってこない方が重要。
もうスタートから10分くらい経っている。
ピットに戻って状況を聞いてみると
スプーンで転んでたのがモニターに写っていたと言う。
人間は?
と、聞くと「大丈夫だと思う。」という答え。
そこから、はむどんはいつ帰ってきてもいいように
ストップボードを持ってピット前で立っていた。
5分・10分…時間が経ってスタートから30分が経過、
第2ライダーのタマさんもレザースーツを着たまま…
みんな、帰ってくると思ってる。
さすがに30分経って、私は「あきらめてるかな?」と思った。
いや、正確には
スプーンで転倒してるのに…もし押して帰ろうとしてたら
無理を承知で帰ろうとしてたら…と想像すると
無理しないでいい…。あきらめていいよ。
という思いだった。
その昔、8耐でカトちんのペアライダーが130Rで転倒して
怪我をした身体でバイクを押してきたことがあった。
彼は、ピットの前まで何とかたどり着き
ピットクルーがマシンを支えた途端、自分で自分の体が支えられず
倒れそうになった。
その現場でお手伝いしていた事を思い出していた。
人間の方が大事なんだよ…。
誰だって、「帰らなきゃ」と思うんだ。でも・・・
複雑な気持ちで、ストップボードを持って待つはむどんを
ピットに呼び寄せた。
しかし、そんな私の思いとは違いストップボードを置いたはむどん
ムームさんとピットロードの入り口を眺める。
タマさんもレザースーツを脱がない。
スタートから35分経過した頃。
帰ってきたぁー!!
と、はむどんの一声が!
みんなで迎える。
やっぱり、くりぽんさんはカトちんのペアライダーと同じくフラフラ・・・。
ムームさんに支えられピットの中に。
そこから、マシンの修復が始まった。
元猿号は、フロントとリアに損傷があって
マフラーもあっち向いてた。
でも、ここまでマシンを戻してくれたくりぽんさんの
意思を継ぐべく、みんな諦めない。
ゴールまであと40分
修復は間に合うのか?そんなことどうでもいい。
修復できそうなんだから・・・
まだコイツ走れるんだから…
みんな、そんな気持ちだったかもしれない。
修復の間、声が飛び交う。
10の「Tレン」とってー!
ニッパー取ってくれ!
タイラップくれ!
近くにいた カトちんのモトイネ時代の
仲間まで修復のサポートをしてくれた。
(ありがとうございました)
サイレンサーとってまえ!
ってのは、スゴイと思ったけど
サイレンサーは取らずに済んだ。
修復に掛かる事、約20分
何とかイケル!
タマさん乗って!
「おかしいと思ったらすぐコース脇に止めて」とカトちんが声を掛け
タマさんはコースイン。
拍手が沸いた。
全員が乗らないと、完走扱いの可能性がない。
すぐにライダーチェンジ、給油。
5分待つ。
こやまんさん走る。
1Lapでライダーチェンジ、給油。
5分…って
チェッカーまで4分じゃん!!
かくして、カトちんはペナルティ覚悟で
クリスマスツリーの残り時間表示がゼロになった
瞬間にコースイン。
カトちんが出て行ったあと、すぐにチェッカー。
プラットホームでカトちんを向かえゴール。
ある意味、耐久らしい耐久レースでした。
怒号のように過ぎた3日間。
モトサルゴに帰ってきて、みんなが帰ったあと
元猿号のリヤタイヤを手で回すと、カラカラとチェーンのすれる音が…
終わったよ・・・
と言っているようでした。
また、このチームのみんなが元気な顔で
集まったところで私の中のMini-Moto4耐は終わるのかな・・・
と思っています。
協力してくれたみなさん、チームのみんな
ホントにありがとう、そしてお疲れ様でした。
プラットホームの壁で強打した私の肘は
今ね、腐った桃みたいになってまーす☆
投稿者 kato : 2006年07月19日 20:59