1990年 8耐ペアライダー 阿部孝夫さんとの出会い
 
引き続き250ccクラスと8耐参戦のためのTT-F1クラスの参戦。

250ccクラスではRSが2年目ということもあって順調に進んだ。

勤務先のアールエスタイチでは、
タイヤウォーマーの開発の仕事に携わることになり実戦を含め、開発に勤しんだ。

TT-F1クラスでは初戦の鈴鹿ビック2&4レースに出場。予選20番手で決勝レースとなった。

決勝スタートでエンジンがストップ!

エンジンがかかった頃には、他のライダーは1コーナーを通過していくのが見えた。
追い上げが始まった。最後尾から、必死の追い上げ、結果は11位であった。

応援に駆けつけてくれたカップヌードルの応援団や
アールエスタイチの仲間たちからは声援が挙がっていていた。

2戦目の鈴鹿、バイクもライダーも調子はこの上なく良かった。
ワークス、ファクトリーが多数エントリーしている中、予選10番手。
決勝レースも途中小雨が降り始めたがそつなくこなし、7位でチェッカー。
この時点でTT-F1のランキング6位となっていた。

8耐では昨年と同様、阿部孝夫氏とペアを組み
「カップヌードル YM(ヤングマガジン)タイチ ホンダ」で出場。

体格の大きい阿部氏(165cm・85kg。約ですよ。約!)と
当時170cm・56kgの小柄な加藤のペアでマシンは1台。

2人の特性に合わせるセッティングは難しいものになると思われた。

しかし、阿部さんの卓越したセッティング能力に始終私は圧倒され、
勉強しいろいろな貴重なノウハウを教えていただいた。

この時のマシンセッティング(キャブレター・足回り・エンジンマネージメント他)のノウハウや勉強があって、今の私にあると言って過言ではないだろう。

体重の大幅な差(失礼!)、走り方の考えの違いがあるのに、
同じセッティングで走れてしまうのは
(阿部さんはかなり妥協してくれたと思いますが)
驚きを通り越して感動すらしたのを覚えている。

そのおかげでマシンは順調に仕上がった。

阿部氏は、名声高いライダーであるが、
気さくな方で1日のスケジュールが終わると

 「カト-!パチンコ行くダニ-(静岡の方なので・・・)」

といってよく遊びに連れて行ってくれた。

レースはどんなときも、緊張と緩和。
やるときは常に糸をピンと張った状態で息つく暇もない。
その日のやるべき事を終えるとみんな子供のように遊ぶ。

どこかで、命がけでやっていることを自覚しているのであろう。

8耐は予選28位。決勝では転倒が1回あり、大きく順位を落とすが完走42位であった。

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