1989年 契約ライダーではないプライベーター
この年から、契約ライダーではないプライベーターとして参戦することになった。
アールエスタイチ製の商品のテストという事でレーシングスーツ、ブーツ、グローブ等を支給していただき、またこれまでにサポートしていただいた各メーカーも継続してサポートしていただいた。
加藤は幸せだった。
当時アールエスタイチのモトクロスチーム「マウンテンライダース」はHONDAとチーム契約があり、そのこともあってTZ250からHONDA RS250に乗り換えることにした。
250ccクラスではRSに乗り換えて1年目ということもあり、苦戦した。
思うようにレースを運ぶことができない。
契約ライダー時代のようにフルサポートでメカニックやヘルパーがいるわけでもない。
資金面でも厳しい状態だった。
でも、諦めなかった。
レースではアールエスタイチのロードレースチーム「BAD BOY RACING」のチーム員が手伝ってくれた。しかし、バイクをセッティング・整備することはすべて自分でしなければならない。
走ってはセッティング、その日の走行が終わると毎回全バラにして組みなおす。
レースウィ-ク以外は、朝から夕方まで仕事。
仕事が終わるとクラブハウスで整備に明け暮れる毎日だった。
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